2013年11月24日日曜日

十二月稽古予定

お疲れ様です。
十二月の稽古は以下の日程で行う予定です。
年末で、お忙しいとは思いますが、よろしくお願いします。

新宿区新宿スポーツセンター第二武道場
12/2 () 16:3020:00
12/9 () 16:3020:00
12/16 () 16:3020:00
12/23 () 16:3020:00

江戸川区南葛西会館レクリエーションホール2
12/11 () 19:0021:00
12/18 () 19:0021:00

来年一月以降の予定
1/15 () 19:0021:00
1/29 () 19:0021:00
2/12 () 19:0021:00
2/26 () 19:0021:00


新宿区新宿スポーツセンター

江戸川区南葛西会館

http://www.city.edogawa.tokyo.jp/shisetsuguide/bunya/bunkachiiki/c_minamikasai/index.html

○直毘会連絡掲示板
http://www2.ezbbs.net/08/nahobika123/

2013年11月21日木曜日

浮舟の初手について



浮舟の初手について何度か稽古の中で自分の考えを述べたと思いますが、説明が下手だったり不十分であったりするのを補うために、動画を作ってみました。
だからと何だと言われればそれまでですが、作ってみたという事だけは主張します。作ってみました。
以下はその簡単な説明です。いつものことですが個人的な見解です。

まず浮舟の初手の手順を。
浦波の巻切りから、使太刀は刀をねじ返して逆勢の上段になります。打太刀は左ひとえ身の刀捧で、使太刀の脇の辺りへと潜り込もうとします。
使太刀は逆の刀身を順に戻して、右足を踏み込み打太刀の左拳を打つ(木刀なので実打はせず)のだそうです。
ですが、深く入り込もうとする打太刀に対して、こちらから大きく踏み込み打つと、打ち終わった際に相手との間がかなり近くなるのが普通です。
打太刀が深く入らず途中で止まって使太刀の打を受ければ問題はありませんが、それでは打太刀が何をしたかったのか、よくわからない。
それに刀捧の形のまま途中で止まってくれているのであれば、使太刀側から何もしなくても、困ることはないだろうと思います。
やはり打太刀は深く使太刀の脇(真っ直ぐ使太刀に向かってではなく、あくまで逆の上段に取り上げたその脇に向かって)へと上段刀捧で入り込もうとしているのだろうと思います。
とすると、やはり右足を大きく踏み込む(一歩目右足が左足を踏み越す)やり方では打ち終わった後に、打太刀と間が詰まってしまいます。
そうなれば、懐の広さを失った使太刀よりも、刀捧の形を選んだ打太刀の方が、有利なように思います。使太刀がもの凄い力で押し潰したり、突き放したりすればよいのかも知れませんが、自分にはどうもそういうやり方は向いてないようです。そういう人も多いと思います。
自分は、その問題を解消するために、動画で紹介したような、右足を左足の前に踏み越さない足の運び方を行っています。
左足のかかとのあたりに右足を集めて、すぐに左足を開くというものです。文字で書くと分かりづらいと思いますので、動きに関しては動画を見ていただければと思います。動画の中では、左足を右足が踏み越す従来のやり方も挟んでいます。比較になっているかは分かりませんが。
また足の運びに関しては後ろからの方がよく見え、分かりやすいように思います。
ただ念を押しますが、動画の動きはまだまだ修正点が多いですし、この説明にしても個人的な見解です。あくまで参考程度にお願いします。

動画の最後に、色々と工夫、とありますが、何がどうなのか説明させて下さい。
ひとつ目。もじった際の体勢を少し低くして、下からはね上げる勢を強く見せてみました。が、あんまり変わってない気もします。精進します。
ふたつ目、打太刀が脇ではなく、真っ直ぐ使太刀の本体目がけて刀捧で突っ込んで来た際を想定して、浦波の要領で、裏へと回り込んで巻切りをしてみました。実に動きがぎこちないです。思いつきでやってみた事なので、実際に有効かどうかは、稽古の中で検証していきたいと思います。
みっつ目、最初の打の際に、少し左足を引きつけてから右足を寄せています。もしかしたら打太刀との距離を自ら空けることができるかも知れないと考えてのことです。これも有効性は未検証ですので、これから稽古していきたいと思っています。パッと見、何が違うのか分かりませんし。
そんなこんなで、まだまだわからない事だらけで申し訳ないですが、皆様との稽古の中で少しでも先に進めたらと考えております。
今後もよろしくお願いいたします。


12月の稽古日程は近日中に掲示する予定です。

2013年11月9日土曜日

必勝の運足について


先日浦波の運足について書きましたが、そもそもあの足の運びを思いついたのは、必勝の左足(さそく)部分を稽古していてのことでした。
そんなこともあり、たまたま素材となる動画も撮っていたこともあり(たまたま?)その必勝の左足部分について、自分の考えを簡単にまとめてみました。
あくまで個人的な考えですので、参考程度にお願いします。
また必勝の際に取る左足は右足ですが、右足で取っても左足と言うそうなので(ややこしい)以後統一して左足とします。

まず必勝の左足部分の手順を箇条書きにします。その後、箇毎の説明を。

1,足幅を広めに左太刀で構える。
2、前の左足を右足に引きつけ、右足を斜め前に出す(左足を取る)。
3,広く踏み出した右足に、重心を移し、打太刀に向かって向きを変える。
4,ほとんど足を踏み出さずに打太刀の左拳を打ち、引き下がる。

1についてですが、足幅を広く取るのには理由があります。狭い足幅で、広く左足を取ろうとすれば、上体がその分沈みます。狭い足幅から広い足幅へと変わるので自然そうなります。それが相手からは、はっきりと見えてしまいます。見えたからどうなのかは分かりませんが、仕掛ける前に動きの変化がはっきりばれてしまうのは、あんまり良くない気がします。かといって上体の変化を抑えるために狭い足幅で左足を取ると、仕掛けに最適な位置へと足を運べません。以上の二点の理由から、最初に足幅を広く取って構えています。

2は1で足幅を大きく取っているので、左足も広く取ることができます。この際に注意するのは、真横に右足を出さないことです。真横に出すと、移動した後に、打太刀と距離が離れてしまい、自ら踏み出さなければ左手への打ちが届かなくなってしまいます。なので斜め前に足を出します。
(動画では真横に足を踏み出しているように見える所がありますね。直します)

3で右足に重心を移します。この際の注意点をいくつか。まず重心を移し足を集めたら、打太刀に対して向きを変えます。大抵は注意の必要もないでしょうが、一応。また折角斜め前に移動したのですから、打太刀との距離は、一歩踏み出さずとも左拳を打てる距離になっているはずです。ので、足を踏み出さずにその場で懐を広く取って攻めを行います。懐が狭いと、それだけ自分の体と打太刀との距離が近くなります。危険です。
(やはり動画では、懐が狭いように見える所があります。これも直します、はい)

4まで来ればあとちょっとです。もう少しだけ我慢して最後までお付き合い下さい。
さて、ここまでこんなに手間をかけて左足を取っているのは、なぜでしょう。左太刀の欠点を補いつつ最初の仕掛けを成功させるためです。左太刀は、仕掛ける際の左拳が弱点になりがちです。そのまま仕掛けたり、左足が不十分(手順1にある狭い足幅のような)だと奥義之太刀にある無二剣の要領で、仕掛けた左拳をくねり取られてしまう危険があります。
また懐を狭くしたり、自ら踏み込んだりして、自分の身を寄せると、打太刀に左拳を抜かれた後の切っ先が、すぐ目の前に来るため非常に危険です。
この辺りは、稽古しながら検証した方が分かりやすいと思いますので、ここまでとします。
兎も角、そう言った手順を踏まえて、最初の仕掛けを完遂すれば、八割方成功ではないでしょうか。
その後のことについては、ここでは省きます。

以上です。
読み返してみると、まるで参考にならないような気がします。
何度も書きますが、個人的な研究による考えです。
また動画の動きにも多々の改良すべき点があります。やはり参考程度にお願いします。


ではまた。

2013年11月3日日曜日

十好習

以前に予告しました十好習を。

十好習ノ事

一、直立タル身ノ位之事(一)
 直立った(つったった)身とは自由のすがたにて、位というになお心あり
  位とは行住坐臥に動静に、直立つものぞ位なりけり

一、高キ構ニ弥高ク 展ビアガリテ仕懸位之事(二)
 高き構えいよいよ高くのびあがり、必ずかならず及びはしすな
  立ちあがる手もとに敵を引よせて、しゅみの一刀両断にせよ

一、懸口イカニモ強、ケタテテ懸事(三)
 懸口いかにもいかにも強くして、足を蹴立ててすらすらとゆけ
  けたてると云うはふだんの足使い、まり(鞠)蹴るごとくあゆむべからず

一、前エ及ビ懸ヨリ可反事(四)
 及ぶより反るのよきとは人ごとに、及ぶものゆえ直さんがため
  及ぶには損(失)あり反るはとく(得ー利)もあり、直し・教えに過不及もあり

一、打込時、拳ニ面ヲ付ベキ事(五)
 打時に拳に面(おもて)そえぬれば、面も反らず拳さがらず
  胸反らず、身と手わかれぬそのときは、多くのとくの有ると知るべし

一、脇ノ下罅(スカ)セバ手太刀展事(六)
 脇の下すかせば太刀も手ものびて、肩もおちつつ胸も反らぬぞ
  敵のあたま、わが脇つぞにおしこめと云える教もこもる習ひぞ

一、太刀ヲ使事、肩カイナ 惣身ヨリ打出ス可事(七)
 拳・肱二つのつがひ無きものと、肩の拍子を惣身より打て
  惣身より打つは手と身とわかれつつ、拳で打つを直さむがため
 
一、小太刀ニテ懸ル時敵早ク打出ス時ハ先ツ合懸ノ心持モ時ニ隨ベキ事(八)
 小太刀にて相架(あいかけ)と云う事は、ただ時に隨ひ忘る可からず
  相架をゆめゆめ恃む事なかれ、恃まぬ中に臨機応変

一、拍子ノ持所太刀之物打之事(九)
 拍子をば太刀の物打ちと心得て、鋒、拳、拍子あらす(荒らす)な
  無拍子の所に拍子持てよとは、拍子たのまぬ拍子なりけり

一、足ハ懸ル時モ退ク時モ 跬々(カタカタ)浮キタル心持之事(十)
 かたかた(片々)の足の浮くとは、あながちにうくるにあらずあゆみなりけり
  懸る時も退く時も、足はただいつかぬように使うべきなり

 右条々口伝在之

 毎人癖アリ 上ノ器用ニモ一、二ハ有之
 其外ハ無窮 身ノ癖 心ノ癖ヲ
 能々見付 第一ノ悪所ヲ
 一宛 直ス可事

 数々の善悪分けし源は、
  身 位(み くらい)ともに直さんがため


以上です。

ではまた。